100年のあゆみ

創業100周年を迎えるにあたっての感謝とさらなる発展を目指して

株式会社ハセテックの創業100周年を迎えるにあたりご挨拶申し上げます。

創業100周年を迎えるにあたっての感謝とさらなる発展を目指して

当社は大正8年(1919年)に長谷川翁が兄弟2人で白金三光町(現在の港区白金)の自宅の一部を改造し板金工場として起業し、2019年7月25日に創業100周年を迎えることとなりました。

これもひとえに株式会社東芝およびグループ各社様、各銀行様、お取引先様、横浜市をはじめ地域の方々のご支援の賜物であり、心より感謝申し上げます。また、諸先輩を含め、従業員の皆さんが築きあげてこられた一つひとつが、今日の当社の礎となり、創業100周年を迎えることができたものと、会社業績への貢献に対し、改めて深く御礼申し上げます。

この100年の歴史を記憶にとどめたいと思い、本誌"100年のあゆみ"をまとめました。これにより、これまで当社が歩んできた道のりを振り返りますと、決して順風満帆な道のりではありませんでした。

長谷川翁が自宅を改造し板金部品の製造を始めて以降、真空管関係の部品、Geトランジスタ等の電子部品の製造、無線機筐体の製造等を行いながら規模を拡大し、一時は東京蒲田、福島、大分、横浜に工場を有し、従業員数も1000名を超えるまでになりました。

しかしながら、時代の流れ、オイルショック、バブルの崩壊等の経済環境の激変の渦に巻き込まれ大規模な合理化を余儀なくされました。各工場の閉鎖・集約を行い、1982年には福島工場の閉鎖にまで追い込まれ、現在のこの新横浜の1拠点に縮小し従業員も81名までに激減するという、まさに倒産の危機に直面しました。

その危機を乗り越え、今日まで継続することができたのは、先輩方の労使一体となった何としても会社を存続させるという強い熱意と打開するための知恵と努力だったと思います。そのような危機を乗り越えてきた中で今日があり、100周年を迎えることができたことを改めて感謝いたします。

これらの幾多の苦難を乗り越えることができたのは、創業者の強い思いでもあり、創業以来、一貫して脈々と受け継がれてきた"物づくりでお客様に喜ばれる製品を造出し、世の中に貢献する!"という理念だったと思います。今も、これからもこの理念は当社の経営理念として変えてはいけないし、引き継いでいかなければいけないと思います。

この100年という歴史の重みを感じ、携わられた諸先輩全ての方々への感謝の気持ちを忘れることなく、更に従業員の皆さん一人ひとりの力を結集することで一体感を醸成し、絆を強め、仲間と共に輝ける新しい次の100年に向かって歩み続けたいと思います。

新天皇陛下もご即位され、年号も変わった新しい記念すべき年に100周年を迎えられたことは本当に喜ばしいことだと思います。

関係各位におかれましては、今後もより一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。

令和元年 7月
株式会社ハセテック 代表取締役社長 藤原  隆

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